亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

ごあいさつ

早いもので2016年もまもなく終わりですね。 本年中にご不幸があった方にはつらく試練の一年であったことでしょう。 かける言葉もございませんが、一年間お疲れさまでしたとだけお伝えしておきます。 なお、家族で集まることが多い年末年始のこの時期は、大切…

本当の意味での「寄り添う」とは

死別で苦しむ人間がそばにいた時、その人間を知る多くの人間は「早く元気になって欲しい」と思うものであり、つらい心情に寄り添ってあげたいと思うものです。これは、死別経験者本人が望んでいるかどうかとは別に、周囲の人間に湧き上がる自然な感情と言え…

故人を大切にするということ

「故人を大切にしたい」 この感情はおそらく誰もが持っていることでしょう。しかし、その表現の方法となると、それはもう人によってそれぞれです。 お葬式を例にとっても、豪勢にすることで故人を大切にしようとする方もいらっしゃるでしょうし、故人に合っ…

立ち直ることは怖くない

立ち直ることは、大切な人を忘れてしまうことではありません。 なぜこんなことを書くかというと、このように考えている人が多いように感じることがあるからです。そして、このように考えることが、思わぬ弊害、つまり引きずる人やいつまでも立ち直れないでい…

われわれは先駆者なのではないだろうか

少数派か? あなたは、死別を経験した自分を少数派だと思いますか? いきなりですので、何をもって少数派とするのかという問題もありますが、ご自身がいま感じているままに少し考えてみてください。なお、答えは最後までとっておいて結構です。 少数派である…

理想の悲しみ方というものは存在するのか?

「理想の悲しみ方」 この言葉をどうとらえるかは人によって異なると思います。 というわけで、まずはこの部分について整理するところから始めましょう。 おそらくですが、とらえ方には二通りあると思います。 一つは、最も早く立ち直るためにはどう悲しむべ…

クリスマスが気にならない考え方

今回は、クリスマスを目前にして心がざわついている方のために、この時期をやり過ごす私なりの考え方を紹介したいと思います。 少しでもお役に立てることを願っています。 さて、クリスマスです。 大切な人を亡くされた方にとってはなかなか厳しい季節と言え…

行き過ぎた配慮は何も生まない

配慮 死別を経験した人間は深く傷ついています。 これは、死別経験者の方であれば理解していることでしょうし、たとえ死別経験がない方であっても容易に想像できることでしょう。 だからこそ、死別で苦しんでいる人間が近くにいた場合、周囲の人間は当然のよ…

その仲間意識はどっちだ?

「悲しみを共有する」 この言葉に、みなさんはどのようなイメージを持っていますか? おそらく、プラスのイメージを持っていると思います。 人に話して気持ちが楽になったという話はよく耳にしますし、共有することで悲しみは半分になるといった表現もあるく…

なぜ死を悲しまなければいけないのか?

みなさん、こんなことを考えたことはありますか? 「なぜ死を悲しまなければならないのか?」 この問いは一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、非常に簡単です。 答えは、「そのように考えているから」 正確に言うと、「死を悲しいと考えているから…

日本人はどこにいった?

今日は、相当に個人的な意見ですので、適当に読み流してください。 意見というよりは疑問と言ったほうが正しいかもしれません。 私の場合、死別から立ち直るまでに相当の時間がかかりました。 とはいっても、悲しみが癒えたのはもう少し早かったと記憶してお…

死別はなにもかも許される「免罪符」か?

「人生で一番つらい出来事は大切な人との死別である」 このことに疑問を感じる人間はおそらくいないと思います。 では、これはどうでしょう? 「死別は特別な出来事である」 これは意見が分かれると思います。 ひとりの人生という視点で考えれば、死別は紛れ…

死別経験者が気を付けるべきこと②

今回は、「死別経験者が気を付けるべきこと」について書きます。 (念のためお伝えしておきますが、私も死別経験者です) ご存知のように、よほどの人物でもなければ後世にまで名が残ることはありません。これは当たり前のことです。では、あなたの大切な人…

後悔を減らすためには

大切な人を亡くして、何か後悔していることはありますか?私にはたくさんあります。細かいことで言うなら、面会時間を目いっぱい使わなかったこととか、シーパラダイスに連れて行ってあげられなかったこととか…大きなことで言うなら、やっぱり助けてあげられ…

人の死をめぐるビジネス

前回の記事で、故人と会うのにお金はかかるべきではないしそんなことはあってはならないという内容を書きました。今回はそれに少し関連する内容です。とりあえず書いていきます。(前回の記事は、こちらをご確認ください) sms2001.hatenablog.com 故人のた…

故人と会うのにお金はかかるか

今日は、故人と会う方法を考えるにあたって感じていることを書いてみます。 以前、故人と会う方法には実はいろいろなものがあるということをお話ししました。また、「普通に会いたい」ということにも触れました。(詳しくは以前の記事をご覧ください) sms20…

聴いていられなかった曲

「聴いていられなかった曲」 「聴いていられない」とは言っても、「曲がひどい」とか「好みじゃない」とかそういった意味ではありません。いろいろな思いがこみ上げるせいで泣いてしまい、そのために人前では「聴いていられない」という意味です。ですから、…

死別経験者を悲しみから救うことはできるか

今日は、こんなテーマで書いてみます。 さぁ、どう思いますか? 死別経験者を救うことは果たしてできるでしょうか? 本来なら、もう少し条件を提示してから投げかけるべき質問だとは思いますが、それではつまらないので、とりあえずこのままいきましょう。ち…

故人の話題に触れていいのか

さて、今日は「故人の話題」について考えてみます このブログは、主に死別経験者が読んでくださっていると考えております。というわけで、もしその想定が合っているのであれば、みなさんは大切な人を亡くしていらっしゃるわけです。もちろん私もそのひとりで…

悲しみの比較は許されるか

昨日少し触れたので、今日は「悲しみの比較」について考えてみます。 「死別の悲しみを比べてはいけない」 これはよく言われることです。 おそらく、みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 遺族の集いにも、必ずこのようなルールがありま…

死別経験者が気を付けるべきこと①

今日は、死別経験者が気を付けるべきことについて書いてみます。異論反論あるかもしれませんが、ご容赦ください。 死別に関する本や記事、ニュースなどで、よく目にする言葉がありますよね。 「経験した人にしかわからない」 これはまさにその通りだと思いま…

後追いを考えている方へ

今日は「生きるヒント」といったところですかね、とりあえず書いていきます。 「後追い」 これは一般的には赤ちゃんが親の後ろをついて回ることを意味するようですが、ここではもちろん「後追い自殺」のことを意味しています。 ちなみに、みなさんは後追いを…

「会う」とは

皆さんは、亡くなった人に会いたいですか? 私は会いたいです。 たった一秒でもいいから会いたい。 そして、出来ることなら今すぐ会いたい。 ちなみに、ここでいう「会う」とは、 「自分が生きているうちに会う」ということなので、念のため。 だって、死ん…

死別経験者に対するNGワード

「死別でつらい思いをしている時に、人から傷つくことを言われた経験はありますか?」 おそらく皆さんあることでしょう。もちろん、私もあります。 これ、なかなかキツイですよね…? ただでさえ大切な人を亡くして傷ついているわけですから、やっぱりなかな…

死後の世界はあるか

今日は死後の世界について、私の思うところを書いてみます。 でも、宗教とか科学とか、そんな難しい話をするつもりはありませんのでご安心ください。 世の中には、死後の世界を否定される方がいらっしゃいますよね? 有名なところでは、あの車いすの天才物理…

死んだら会えるか

今回は、「死んだら大切な人に会えるか」について書いてみます。 大切な人との死別によって、私は奈落の底に突き落とされました。「世界で一番不幸なのは自分」真剣にそんな風に考えていた時代です。当時は大切な人に会いたいと毎日のように泣いていたわけで…

はじめに

「亡き人に会うために」 これが私がブログを書くことにした理由です。 ちなみに、今までにブログを書いたことはありません。 ですから、こんなことに挑戦するとは夢にも思っていませんでした。なにより、自分に文才が無いことはとうの昔に気付いてますし、「…