亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

利用できるものは利用する

人生でもっとも幸せだった瞬間。もしその瞬間を選べと言われたなら、私を含め多くの死別経験者が大切な人と一緒にいた瞬間を挙げることでしょう。そのため、仮に好きな時代に戻れると言われた場合にも、当然のように大切な人がそばにいた時代を選ぶことでし…

何に注目するか

私自身の話で恐縮ですが、いつの頃からか死というものに対しての抵抗がなくなってきたような気がします。とはいっても、それは死ぬことが怖くないといった意味ではなく、死をそれほど悲しいものとして捉えなくなってきたということです。誤解しないで頂きた…

死別ブログに効用は?

果たして、人を前へ向かわせるために役立つものなのか、それともそこから遠ざけるものなのか、はたまた、そのどちらでもないのか… 最近、死別ブログを読むことの効用について考えることがあります。 というのも、大切な人を亡くされた死別経験者の数と比較す…

きっと私は雨が好き

今日は少し寒いですね。雨も降っていますし、週の始まりということもあって憂鬱に感じている方も多いのではないでしょうか? かくいう私もそのうちの一人です。ただし、雨に関しては嫌いではありません。むしろ好きです。 ただ、これが本心かどうかというと…

「できる」を探す

大切な人を亡くすと、何もかもやる気がなくなってしまうものです。少なくとも当時の私はそうでした。 それだけではありません。やる気が出ないことを理由に、何もやろうともしませんでした。「偉くなっても仕方ない、お金を稼いでも仕方ない。だって、何をし…

一日一日を大切に

先日の話ですが、映画を観る機会があったため、2010年公開のフランス映画「100歳の少年と12通の手紙」を観ました。ネタバレ防止のため内容に触れるつもりはありませんが、一日一日を大切に生きることの素晴らしさを教えてくれる、そんな映画です。 というわ…

時に無意味となる価値観

「武士に二言はない」 「一途な…」 「初志貫徹」 「意地を貫く」 「終始一貫した態度」 ご覧になればわかるとおり、これらは「一度決めたことを守り抜いたりやり抜いたりすることの大切さ」を表現する類の言葉であり、「ほめ言葉」として使われることが多い…

「~に助けられた」という言葉

「~に助けられた」という言葉をいろいろなところでよく聞きます。私もそういったコメントを頂くことがありますし、以前参加した遺族会などでも多くの方が似たような発言をしていました。 ただ、私はたまに疑問に思います。いったいこの方々は本当に助けられ…

外出のススメ

まだまだ寒いと感じる日もありますが、徐々に気温も上がってきたため、日中はだいぶ過ごしやすくなってきました。寒さを理由に今まで家に閉じこもっていた方も、だいぶ外に出かけやすくなったのではないでしょうか。そういうわけで、個人的には外に出かける…

「自分にはできない」と言うその前に

このブログにおいては、「何かしらのヒントになれば」ということをいろいろと書いてきたつもりですが、反応はさまざまです。ですから、「自分にはそんなことはできない」という方も当たり前のようにいらっしゃいます。もちろん、これは自然なことです。なぜ…

他人と違うことをする勇気

今回は、他人と違うことをする勇気について少しだけ書いてみます。とはいっても大げさな話ではありません。簡単に言うなら、最後は自分で考えて行動して構わないという話です。もっとも、具体例がないとピンとこないと思いますので、死別に関する内容で二つ…

本のように上手くいくはずもない

「本のようにはいかない」「セオリー通りにはいかない」こういった内容の発言をする人間がいますが、これは当たり前の話です。なぜなら、死別の状況がそれぞれ異なりますし、そもそも死別を受け止める人間自体が異なるわけですから。ただその一方で、少なか…

似た境遇は必要か?

死別の状況は人それぞれとはいえ、ある程度似たような境遇というのは当然あり得ることです。もちろん、どの点をもって似ていると判断するかについてはいろいろな基準がありますが…たとえば、大切な人を亡くしたという基準で考えるのであれば、死別経験者全員…

100という数字に意味はあるのか…?

先日の休みを除外すると、どうやら今日の記事が100個目ということになるようです。中には全く関係ない不本意な記事もあったため、厳密に言うなら100ではなのかもしれません。ただ、せっかく投稿数のカウンターが100となっている以上、とりあえず100というこ…

いろいろな言葉

先日、「死」に関する名言にはどのようなものがあるのかふと気になり、検索してみました。すると、やはりそういったサイトがあるんですね。とはいっても、「死」に関する名言に特化しているわけではなく、ありとあらゆる名言が集められているサイトです。み…

何でも否定するのは

短い人生とはいえ、生きているといろいろな人間に出会いますし、いろいろな人間がいることにも気付きます。そんな中で私がいつも心配になるのは、何もかも否定的な見方をする人間です。たとえば「政治家」の話題になった時に、「政治家なんてろくなヤツはい…

桜の季節

まもなく桜の季節です。発表によると、今年の各地域の開花日は以下のとおりで、西日本は平年より遅め、関東・東北は平年並み、北海道は平年より少し早いそうです。 福岡:3/24 大阪:4/1 東京:3/24 札幌:5/1 (ウェザーマップ予想2017 桜開花前線 http://s…

失って初めて

あの日 あの時 君と出逢っていなければ こんなに悲しむ事もなかったと思う でも逢わなけりゃ もっと不幸だった… これは、「ロード~第二章」の歌詞の中の一節です。以前に紹介した、私が「聴いていられない曲」の中の一曲であり、未だに私の心に強く訴えかけ…

ブログを始めて気付いたこと

念のため貼り付けておきますが、大切な人の死を経験すると人に優しくなれるといった記事を以前に書きました。 sms2001.hatenablog.com しかし最近になって感じるのは、どうやらこれは私の勘違いだったということです。多くの方からさまざまなコメントを頂く…

3.11

今日はブログを休みます。ご了承ください。 ↑ いつもありがとうございます。クリックして頂けると、励みになります!

「死」を使った言葉

望むにしろ望まないにしろ、日常生活の中では「死」を使った表現に結構出くわすものです。たとえば、「死ねばいいのに」「死んでほしい」といったあまり好ましくないものから、「死ぬほど疲れた」「死ぬほど笑った」などの強調表現、さらには「死ぬまでには…

受験生に学ぶこと

受験シーズンも大詰めを迎え、ニュースなどでも合格発表の光景を見かけます。晴れて志望校に合格した受験生もいれば、残念ながら不合格となってしまった受験生もいるわけですが、私がついつい考えてしまうのはこの不合格となってしまった受験生のことです。…

3.11を目前にして

「3.11」今年もこの時期となりました。まもなくあれから6年です。みなさんは、日常生活の中で当時のことを意識することがありますか?正直に言うと、私はほとんどありません。たとえあれほどの大災害であっても、6年という月日は着実に記憶を奪っていくも…

人との違いに目をつぶる

「なぜあの人が」「なぜ自分だけが」死別によって大切な人を亡くすと、こういったことを考えてしまい、世の中を恨むこともきっとあるでしょう。それは、無理もないことです。なぜなら、周囲を見渡しても、同じような経験をしている人間はあまりいないでしょ…

死別経験を語ること

「死別経験を語るかどうか」これは人によってそれぞれだと思います。思い出したくないといった理由で語らない方もいらっしゃるでしょうし、逆に、悲しみの共有などを目的として語る人もいらっしゃるでしょう。ついでにもし「語る人」をさらに細かく分けるの…

降りるか、それとも乗り続けるか

「大切な人がいた世界」から「大切な人のいない世界」へ大切な人が亡くなると、世界は一変します。その日まで当たり前のように行ってきたすべてのことも、この日を境にすべてが違ったものになります。こういったことは、死別を経験したみなさんであればよく…

心をかき乱すもの

死別してからというもの、私は病院というものを避けていました。その理由は、臨終の際に医者とそこにいた研修生たちが笑ったような気がして頭にきていたからでもなく、手術ができないまま亡くなってしまったことを私自身が気にしていたからでもありません。…

別れの季節

卒業、退職、転勤、転職…ご存知のとおり、3月は別れの季節です。ですから、これから多くの人間がさまざまな場面で人に別れを告げることになるのでしょう。そんな人と人との別れについて考える時、私の頭によく浮かんでくることがあります。それは、自分が想…

意地は張らなくていい

故人のために「する」と決めたことや、自分のために「する」と決めたこと人にはこういった約束事のようなものが少なからずあると思います。しかし、周囲の環境や状況、自分の心境などは少しずつ変化していくものでもあります。したがって、場合によっては自…

薄れていく記憶

ふと気付いたのですが、当時の細かな出来事や物事について、私の記憶はかなり薄れています。とはいっても、すべての記憶が薄れているわけではありません。交わした会話の内容や、一緒にしたことなど、大切な人に直接かかわっているようなことに関しては、今…