亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

久しぶりに…

 

 

久しぶりに書くので、もはや気づいてくれる方も読んでくれる方もいらっしゃらないかもしれませんが、まぁ気分転換も兼ねて書いてみることにします。

 

 

日々の流れというのはやはり早いもので、私が大切な人を亡くしてからもうすぐ22年。
あの頃とはもう何もかもが違いますし、考え方や考えていることもだいぶ変わった気がします。
また、一時期ブログを頻繁に更新していた時期からもすでに5年以上が経過しているでしょうか…
その頃ともやっぱり変わった自分がいます。

 

こんな風に人って変わるんですよね。
まったく想像もできないぐらいのレベルで…

 

ちなみにこうして久しぶりに書いているのは、おそらく最近3.11のニュースを目にしたからであり、そのことに触発されたのだと思います。
そして、こういった状況で多少なりとも何か意味のある文章をかけないかな…と思いパソコンを叩いているわけです。

 

とはいえ、私の頭の中に前向きな感覚のようなものが去来しているわけではありません。
むしろ頭にぼんやりと浮かんでいるのは、「どうしたって風化しますよね」ということ。

 

あまりこういうことを書くのは好まれないと思いますが、たぶん躊躇して書けない方もいらっしゃるでしょうから私が代わりに書いておきます。
そう、表現の差こそあれど、やはり過去は風化するんですよね。

 

3.11のこともそうですし、自分自身にとって人生最大の出来事であった「大切な人を失ったこと」さえも…

 

これが良いことなのか悪いことなのかはわかりません。
きっとどちらでもないのでしょうし、それを決めるのは個々人の捉え方の問題でしょう。

 

ただ、過去がどんどんと存在感を薄めていき、時の経過につれて人も変わるということ…
これはもうどうしようもない現象なのでしょう。
あれだけ悲しみに明け暮れた自分も今やもう完全に過去のものですし、永遠にひきずると思った痛みや心の傷も、今となっては微々たる存在感しか示していません。
もちろん、ニュースで繰り返し放送された衝撃の映像も、今は記憶の片隅にひっそりと…といった具合です。

 

私だけが特別だとは思っていないので、おそらく似たような感覚をお持ちの方は多いと思います。
一見悪いことに感じる内容かもしれませんが、実は私としてはこれが「今まさに死別直後で苦しんでいる方に伝えてあげたいこと」であったりもします。
「どんなに苦しんでいても、いつか状況は想像できないくらい変わっているはずだから安心してください」って…

 

別に忘れるわけではありません。
別に忘れたいわけでもありません。
ただ、小さくなっていくんです。

 

だからこそ、その後の人生をなんとか歩いていけるのかもしれません。

 

 

 

 

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