亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

そこにある温度差…

 

 

今日は、私が自身の体験から学んだことを書いておきます。

 

 

 

 

死別直後に意識しておくべきこととして、もしかすると最も重要かもしれないのが「周囲との温度差」です。

 

この温度差の存在を忘れてしまうと、必要以上に傷つくだけでなく、場合によっては他人を憎むようになってしまったりします。
というわけで、この温度差について少し説明しておきます。

 

  • あなたにとって大切な人であっても、周囲の人間にとって大切な人であるとは限らない
  • あなたにとって到底受け入れられないような悲しい出来事だったとしても、周囲の人間が同じレベルでそう感じているとは限らない
  • あなたにとって人生の一大事であったとしても、ほとんどの人間はその出来事を知らない

 

相互に関連しているものも含め簡単に羅列してみましたが、周囲の人間との間にはこういった温度差が存在します。
そして、「この温度差を理解しているかどうか」が周囲の人間に対してあなたが感じるストレスの強さを左右します。
ちなみに、この温度差というものにはおそらくもっともっとパターンがあるのでしょうけど、死別の時期に感じるストレスの大半は上に挙げたものでカバーできているはずなので、今日のところはとりあえずこれだけにしておきます。

 

たとえば一つ目。
ここに温度差があることを理解していれば、「悲しんでいるのが自分だけな気がするんだけど…?」といった疑問は生じづらいでしょうし、あっという間に日常を取り戻してしまう人間がいることにも納得がいくはずです。
また、おのずと二つ目の項目が導き出されることもわかってもらえると思います。

 

三つ目は少し趣が異なるのですが、これは「周囲の枠」を広げたものとでも考えてください。
日本では毎日3000人ぐらいが亡くなっている計算なのですが、昨日亡くなった方全員の名前を言える人間はいないはずです。
そう考えると、あなたの大切な人が亡くなったこともほとんどの人にとっては知り得ないことです。
そのため、職場や学校でそういった人間に遭遇してしまうことはあり得るでしょうし、それどころかひとたびそこを離れれば周囲にはそういった人間しかいなくなります。
そう、あなたはそんな中で生活しているのです。

 

なお、ここまでの話で少し引っかかった気分になった方もいらっしゃるかもしれませんが、別にあなたの大切な人を軽視しているわけではありませんし、その死別を軽んじているわけでもありません。
これがごくごく客観的な事実というだけです。

 

話を戻しますが、こういった温度差を意識していれば、他人からの「悪意のない言葉」に傷つくことは防げますし、他人がなぜそんな言葉を発したのかも理解してあげられるでしょう。
また、「みんなが同情してくれるわけではないこと」も「いつまでも甘やかしてくれないこと」も「時にウザがられてしまうこと」も…
こういったことだってそのすべてが理解できるはずです。
なお、この理解が他人に対して感じるストレスを軽減してくれることは言うまでもありません。

 

というわけで、いらぬストレスから自分を守るためにも、こういった温度差については理解しておいたほうがいいと思います。

 

※すでにお気付きだと思いますが、当時の私はこんなことも知らずにストレスにまみれてました…

 

 

 

 

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