大切な人と死別し、ついつい恨みたくなる自分の人生。
にもかかわらず、「いつか誰かが救ってくれる」「いつか何かが助けてくれる」と期待してしまっている自分。
そして、それが叶わずに荒んでいく心。
思えば、こんな時期は私にもありました。
でも、今になって感じるのは「自分を救うのはやっぱり自分」ということ。
私もたまに記事で触れているように、確かに世の中にはいわゆる時薬というものが存在していると思います。
それどころか、時薬というのは「もしかするとそれ以外に有効な解決策はないのでは…」と思えるほど決定的なものかもしれません。
それでも、人間を死別の悲しみや苦しみから救ってくれるのが本当に「時の経過」なのかというと、決してそうではないはずです。
いえ、もしかするとそうなのかもしれませんが、仮にそう考えるにしても、そこに隠れている重要な事実は絶対に忘れてはいけません。
それは、その期間をなんとか踏ん張ったその人自身が自分を救ったということ。
悲しみに耐え、孤独をしのぎ、日々の生活にも追われながら…
そんな状況の中でも少しずつ歩を進める。
こうして踏ん張った結果がその到達点です。
これをその人の力と言わずして何と言うのでしょうか。
ついでに言えば、仮にそこに周囲の人間の手助けがあったのだとしても、私はそれも含めてご自身の力だと思いますし、そう信じています。
というわけで、もしそこに辿り着いたなら、みなさんもそんなご自身を誇りに思ってください。
もちろん、まだそこに到達していない方もいらっしゃるでしょうけど、心配はいりません。
その力はきっと等しく全員の中にあるはずですから…