ハロウィンにクリスマス、そしてお正月と…
この時期になると街はにぎわいを見せ始め、肌で感じる寒さと反比例するかのように華やかな雰囲気となっていきます。
特に、現時点で緊急事態宣言が解除されている今年は、去年の分まで取り戻そうとするかのごとく精力的に動き回る人々やお店などがあっても不思議ではありません。
もっとも、まだまだ自粛が必要と感じている方も多いので、実際のところがどう転ぶのかまでは私にもよくわかりませんが…
そんなこの季節ですが、死別経験者にとっては基本的に憂鬱なものです。
目に飛び込んでくるのは「幸せそうに見える人間」ばかりで、現在の自身の状況とは似ても似つかないはずですし、華やかな街の雰囲気も「暗く沈む心」とは決して相容れないものですから。
とはいっても、この季節の浮かれ具合は昔からずっと変わらない現象ですよね。
別に最近になって急に目につくようになったものでもありません。
ただ単に、死別を経験してあなたの状況が変わっただけです。
そう、周りは何も変わっていません。
「あなたの考え方」や「あなたの視点」、そして「あなたの目に飛び込んでくるもの」が死別とともに変化しただけです。
ですので、ついつい周りの世界を疎ましく感じてしまいがちな季節ではありますが、実はその原因はすべてあなた自身にあって、周りは何も悪くないのです。
それさえ理解していれば、そしてあなたの考え方の変化があくまでも一時的なものであるということさえわかっていれば、きっと今よりは少しこの季節をやり過ごしやすくなる気がします。
というわけで、まるでご自身の死別のタイミングを境にして周囲があてつけかのごとく華やかになった気がするかもしれませんが、安心してください。
そのうち元に戻りますので…
今は他人が自分よりも幸せに見えているだけです。