今振り返ってみると、大切な人と死別したことによって私の人生はいったんリセットされたような気がします。
あの経験は当時の私にとって悪夢以外のなにものでもありませんでしたし、それがゆえに後追いを考えるほどつらいものでもありました。
つまり、あの時私の人生は悪い方向に完全にリセットされたのです。
少なくとも当時の私はそう思っていました。
ところが、今考えてみると「あの経験を糧に」成長をした自分がいることもまた事実で、考え方によっては実はいい方向へのリセットだったのかもしれません。
もちろん、それでも大切な人が亡くなったことに変わりはないので、ここで触れているのは死別というものをどの側面からとらえるかだけの話なのかもしれませんが…
さて、そんな私ですが、死別後の立ち直り以降は他の死別経験者のお役に立つことができないかを考えながら生きています。
とはいっても、それはそれで非常に難しい問題ですのでとても一筋縄ではいきません。
ただ、未だに「自分が人生を通してなすべきことはまちがいなくこれだ」と確信してます。
これは死別を経験した皆様も同様に取り組める内容な気がしますので、死別で苦しむ方々をみんなで少しでも楽にしてあげましょう。
助けるとか救うなんていうのはおこがましいですからね、そう、「一息つくためのお手伝い」ってところですね。