死別経験者って、なんで未経験者に何かを求めようとするんでしょうかね…?
気遣い、配慮、心配り…
まぁいろんな言葉がありますが、こういったものを求めているケースって結構目にしますよね…
時には優しい言葉を求めたり、時にはそっとしておいてほしいと願ったり…などというのはまさにその現れと言っていいのでしょう。
とはいっても、この程度であればさほど問題にはなりません。
問題なのは、こういった気持ちが往々にして行き過ぎるということです。
しかもその場合、多くが「未経験者を非難する」という結果になります。
そして最終的に飛び出す言葉は、「未経験者には経験者の気持ちがわからない」という例のヤツです。
これって本当にバカげた話だと思うんですが、みなさんはどうお感じでしょうか…?
だって考えてもみてください。
未経験者と経験者、両方の気持ちを理解できるのって誰ですか?
そんなの、どちらの状況も経験したことがある死別経験者に決まってますよね。
当然の話です。
であるなら、「未経験者には経験者の気持ちがわからない」とか言ってる場合じゃありません(笑)
にもかかわらず、「われわれの気持ちを理解しろ」「われわれの気持ちを考えて行動しろ」「われわれを尊重しろ」といったことを未経験者に対して求めるわけですから、理不尽というか残念というかなんというか…(笑)
もちろん、こうなってしまうことには死別直後の不安定な心境も影響しているはずです。
ですから、ある程度は仕方ないのでしょう。
ただ、「それにしても…」といったケースが多いような気がすることもまた確かなことです…
ちなみに、経験者であれば双方の気持ちが理解できると書きましたが、その点について少し。
未経験者の気持ちを理解するのは簡単な話です。
死別のことなんか1ミリも考えることなく暮らしていた頃の自分、それを思い出せばいいだけですから。
また、経験者の気持ちを理解するのも簡単な話です。
それは、現在の自分の心境そのものでしょうから。
このように、経験者は双方の気持ちを理解できるわけです。
そう考えると、相手を理解しようと努める必要がもしどちらかにあるのだとしたら、それはおそらく「経験者」ということになり、「経験者」こそ「未経験者」を理解してあげるべきなのでしょう。
そんな感じで、未経験者に多くのことを求めようとするのは、やっぱり間違いなんでしょうね…
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