神様は存在するのか…
正直なところ私にはよくわかりません。
しかし、当時大切な人を助けて欲しいと祈った相手が神様であったことはハッキリと覚えています。
とはいっても、20代の若造が心の中で祈っていただけですので、どこかにお参りしたり祈祷やお祓いを受けたりといった儀式的なことは一切していません。
ただひたすらに心の中で祈っていただけです。
結果的には、大切な人が助かることはありませんでした。
神様に私の祈りが届かなかったのか、それとも神様に見捨てられたのか、そもそもこれが運命なのか、はたまた人類として当然のことなのか…
これについてもよくわかりません。
おそらくすべてが「正解」なのでしょう。
ですが、当時は今ほど落ち着いて考えられなかったため、やはり神様を恨めしく感じました。
と同時に、「バカバカしい、だいたい神様なんて存在するわけがない」なんてことも考えたりしました。
でも、ある時にふと気づきました。
きっとこういうことではないんですよね。
冒頭でも触れましたが、神様が存在するかどうかは今でも私にはよくわかりません。
ただ、もし神様が本当に存在すると仮定して、なおかつその神様が大切な人を助けてくれなかったと考えたいのであれば、バカみたいに広いこの世界の中で、たったひとりの大切な人にめぐり合わせてくれたのも神様だと考えるべきなんですよね…
そんなことに気付くと、自分勝手な考えをしていた自分が本当に情けなくなりました。
都合の悪い時だけ神様を恨むなんて、言ってみれば恩を仇で返すようなものです。
それに、怒りや憎しみという感情は思い返すことでどんどんと増幅してしまいます。
これが「いい結果」を生むはずがないことはきっと誰にでもわかることでしょう。
「神様の存在」
それを信じるかどうかは自由です。
ただ、もし信じるのであれば、当時の私のように恨むのではなく、大切な人と出会えた感謝の気持ちを伝えるべき存在なのかもしれません。
そしてそう考えることは、ささくれだった気持ちを多少なりとも穏やかにしてくれるような気がします。
いつだって悪い面に目を向けるのは簡単なことです。
しかし、良い面にこそ前を向くために必要な「何か」が隠されているように思います。
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