亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

それは、きっと祝福し願うもの

 

 

 

人が幸せになることを願う人と、人の幸せを祝福できる人と羨む人と妬む人と…

 

 

まぁ世間にはいろいろな人がいます。

 

 

そんな中、世間が最も幸せな空気で満たされる時期があるとするなら、それはきっとこの時期ということになるのでしょう。
ふと見渡してみると、イルミネーションはまばゆいばかりですし、街行く人も心なしかキラキラしているように思えます。
そして、至るところに幸せそうなカップルの姿が…
そういった光景を見て、世間と自分自身との差を痛感している方はきっと多いのではないでしょうか。

 

 

ただ、実際は世間が最も幸せな空気で満たされている「気」がするだけで、何ら普通の日と変わりません。

 

 

それはそうですよね、だってクリスマスだろうが普通の日だろうが、そこにいる人間たち、つまりメンツに変わりはないわけですから。
急に幸せな人が増えるわけでもありませんし、急に不幸な人が増えるわけでもありません。
ただ単にそれが表に現れやすい時期だというだけです。

 

 

さらに言うなら、単に世間と自分を比べがちな時期というだけです。

 

 

とはいっても、これがまぁなかなか面倒なことなんですよね。
なにせ自分を不幸だと思っているケースだと、比較してしまうことでさらにその思いを強めてしまいますから…

 

 

それに、それだけでも十分すぎるほど深刻な問題と言えるにもかかわらず、人によってはその思いが他人の幸せを妬む気持ちへ変貌してしまう場合もあります。
こうなってしまっているとさらにやっかいです。

 

 

というわけで、今回はそういった「妬む人」について少し考えてみましょうか。

 

 

まぁどう考えようが人の勝手なんですが、普通に考えれば、誰かの不幸を願ってもそのかわりに自分が幸せになるわけじゃないことぐらいはすぐにわかるものです。
したがって、これまた普通に考えれば、人の幸せを妬むことがまったくもってナンセンスであることもすぐにわかるはずです。

 

 

みなさんも経験があるかもしれませんが、こと死別となると、周囲は急に甘くなるものです。
「死別してつらいんだろうから他人の幸せを妬むのも無理はない」といったビックリ意見が飛び出ることもありますし、「確かに妬む気持ちはわかるんだけど…」などとその気持ちを斟酌してくれる人間だって現れたりします。
ただ、死別したからといって、ものの見方を自由に変えていいわけではありませんし、価値観を自由に変えてしまっていいわけでもありません。
たとえつらい死別を経験したとしても、変わるべきでないところや、変えるべきでないところは当然のように存在します。

 

 

それを考えると、「他人の幸せを妬む」というのはやはりどうなのかなと私は思います。
いろいろとつらいのはわかりますが、だからと言ってすべての理性を持っていかれてはいけません。
どういう形であれ、人としての尊厳だけは保って生きていたいものです。
もちろん、それでも人の幸せを妬みたい、人の不幸を願いたいというのであれば好きにすればいいでしょう。
ただその場合は、きっと今のあなたの状況も、誰かがそう願った結果なのだと思います。

 

 

ちなみに、この「他人の幸せを妬むんでしまうこと」ですが、ではどうすればそうせずに済むのでしょうか?

 


と書いてはみたものの、これもまた実に難しい話なんですよね。
というのも、死別を契機としてそういった感情が芽生えた人よりも、本人がもともと持ち合わせていた人間性が表出してしまっているケースのほうが多いでしょうから…
逆に言えば、それに当てはまらない方に関しては、ちょっとしたきっかけで自分の「らしくなさ」に気付き、すぐに改めることができるんだと思います。

 

 

これを言ってしまっては元も子もありませんが、結局のところ「他人を妬む人の多くは、死別の有無にかかわらず人を妬む…」、私はそんな気がします。
ですから、その根は非常に深く、実は死別の有無などほとんど関係ありません。
したがって、こういった場合はその人をどうこうさせようと努力するよりも、相手にしないというのがやっぱり正解となってしまいます。

 

 

最後に

 

 

他人の幸せを羨む程度なら何の問題もありません。
ただ、妬むところまでいってしまうとそれはやっぱり違います。

 

 

他人の幸せは祝福するものであり願うもの。
大切な人との死別を経験し、「この世で何が幸せなのか」ということをしっかりと胸に刻んだ私は、そういった人間でいたいものです。

 

 

いずれにしても、せっかくの週末ですので、クリスマス気分の有無にかからわず、心穏やかに過ごせることを願っています。
なお、テレビは当然クリスマス一色ですので、それが気になるという方は、DVDやYoutubeなど、季節感のないモノを利用して過ごすのがいいかもしれませんね。
おそらく、ベストは寝ることです(笑)

 

 

 

 

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