今回は、お気に入りの映画をひとつ。
どのタイミングでファンになったのかまでは覚えていませんが、私はアル・パチーノの大ファンです。
おそらく、みなさんの中にも彼のファンだという方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
また、仮にファンではなかったとしても、映画界を代表する大スターですから、誰もが名前ぐらいは聞いたことがあると思います。
出演している作品もやはり数多く、その中でも代表作といえばやっぱり「ゴッドファーザー」シリーズということになるのでしょう。
とはいっても、お気に入りの5作品を選べという話になると、私の場合「ゴッドファーザー」シリーズは入ってきません。
これはあくまでも私の意見なのですが、彼を知った時の年齢や時代、どの作品で彼を知ったかなどによって、お気に入り具合は異なってくると思います。
そればかりでなく、作品を観た順番なども、そこに大きな影響を与えている気がします。
というのも、順番次第で受けるインパクトや感動はおのずと異なってくるでしょうから。
したがって、やはりそのせいなのでしょうか、だいぶ後になってから「ゴッドファーザー」シリーズを観た私の場合、お気に入りの5作品にそれらが入ってくることはありませんでした。
といった感じで、とりあえず以下が個人的にお気に入りのアル・パチーノ作品5選です。(年代順)
さて、そんなアル・パチーノですが、実はアカデミー賞に関してはたったの1度しか受賞していません。
大ファンである私からすると少し意外にも感じますが、これは事実です。
そしてそのたった1つの作品こそ、今回紹介する「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」です。
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観ていない方のためにネタバレは避けたいのですが、ラストの部分についてだけ少し触れさせてください。
この作品の最後で、アル・パチーノは「映画史に残る大演説」をぶちかまします。
そして数分にも及ぶその長い演説の中にあるのが、以下のセリフです。
Now, I have come to the crossroads in my life.
I always knew what the right path was.
Without exception, I knew.
But I never took it.
You know why?
It was too damn hard.
私は何度も人生の岐路に立たされてきたが、いつもどれが正しい道かわかっていた。
そう、例外なく私には正しい道がわかっていた。
だが私は決してその道を選ばなかった。
なぜだかわかるか?
それは、それがあまりにも困難な道だったからだ。
一度聴いて以来、このセリフが私の頭から離れません。
言われてみれば、私の短い人生においても確かにそうでした。
どちらを行くべきか悩むような場面では、困難な道のほうが結果的に正しい道であったように思います。
もちろん、両方を選んでみてはじめて結論が出るものですから、これはあくまでも考え方の問題という言い方もできるでしょう。
しかし、個人的には当たっている気がしますし、このセリフによって頭を殴られた気がしたこともまた事実です。
それ以来私は、常に正しい道を選び続けることが難しいとは知りながらも、できる限りそんな道、つまり困難な道を選べる人間でありたいなと思うようになりました。
ただ、私はまだまだ甘いので、たまに正しい道がわからなくなる時もあります。
でも、たとえそんな時であっても、どれが一番楽な道かということだけはいつもよくわかっています。
そう、例外なく…
それは、何もしないこと、見て見ぬふりをすること、具体的な結論を出さないこと、結果を見てから話をすること、常に外野にいようとすること、顔色をみて行動すること、責任を負わないこと…
といったわけで、週末でもありますし、興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。
なお、せっかくの演説ですので、吹替はやめておいたほうがいいように思います(笑)
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