亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

最近観た映画について

 

 

 

せっかくの週末ですので、私が最近観た映画でも紹介してみたいと思います。

 

 

「アデライン、100年目の恋」

 

 

そういえば、前回紹介した映画が「100歳の少年と12通の手紙」でしたので、100という数字に多少の縁があるのかもしれません。
ただ、どちらもいわゆる「邦題」であり、実際のタイトル、つまり「原題」に100という数字が含まれているわけではありません。
したがって、単なる偶然です。
ちなみに、今回の映画の原題は「The Age Of Adaline」。
直訳するなら「アデラインの年齢」「アデラインの一生」といったところですね。
しかし、これではさすがに微妙だと感じたのか、上のような安っぽい邦題が付いてしまいました。
できることなら「アデライン」だけにしてほしかったのですが、まぁ仕方ありません。

 

 

ちなみに、ここから先はネタバレを気にせずに書くつもりですので、気になる方は先に観てしまったほうがいいと思います(笑)
一応、個人的には★★★★★でした。
ただ、題名のとおりロマンス色が強い作品であることに間違いはありませんので、観るかどうかの判断はご自身でお願いします。 

 

 

 

 

さて、というわけで感想ですね。
まぁわざわざブログで紹介するぐらいですから、気に入ったことは言うまでもありません。
愛する人と一緒に年齢を重ねられるということは素晴らしいことなんだと改めて感じさせられました。
逆に言えば、そうできないのは本当に悲しいことです。
そしてそれは、死別経験者の多くが現在進行形で感じていることでもあります。

 

 

とはいっても、アデラインの場合は少々異なっています。
アデラインの場合、そこには愛する人といつか必ず別れなければいけないという悲しみと、その決断を自らしなければいけないという悲しみがあります。
思ったのですが、これはもしかしたら死別よりももっとつらいのではないでしょうか。
もちろん、賛否両論あることでしょう。
しかし、何かや誰かに引き裂かれるわけでもなく、愛し合う二人の関係を自身の手で断たなければならないというのは、実は常軌を逸するようなつらさと悲しみを伴うことだと思います。

 

 

当然ながら、相手は何が起きたのかもわからずに戸惑い、途方に暮れてしまうでしょうし、そのあとの描写こそあまりありませんでしたが、長い間落ち込んだり、怒りが芽生える人だっていることでしょう。
とにかく、この「原因がわからない」というのは、目の前から愛する人がいなくなった人間にとって圧倒的につらいはずです。

 

何が起きたのかわからない、どうなるのかもわからない…
生きているのか死んでいるのかもわからなければ、何かまずいことをしたのかどうかもわかりません。
嫌われたのかも…、それとも他に理由があるのかも…
あるいは、別に愛する人がいたのかも…
こんなことをひたすらに考え続けることになります。
状況によっては気が狂ってしまうことだってあるでしょう。

 

 

それほどの仕打ちを自分の愛する人に対して毎回する必要があった、それがアデラインの置かれた状況です。
つまり、愛する相手を毎回裏切らなければいけなかったということです。
それだけでなく、そのタイミングや方法に至るまで、すべての決断を自分自身で下す必要がありましたし、愛する人の心がいつか自分から離れていく結果まで想像させられていたはずです。

 

 

これはかなりきついと思います。

 

 

そう考えると、死別というのはもしかするとそれほど残酷なことではないのかもしれません。
なぜなら、その時点で確実に心はつながっていたはずですし、今もなお、つながっていると思えるわけですから。

 

 

これは単に私のクセですが、私は映画の中に必ず何かを見出そうとします。
何をかというと、日々を前向きに生きられるような要素です。

 

 

考えてもみてください、愛する人と心が離れることを…
これほど悲しいことはきっとないはずです。

 

 

確かに、私たちの中ではあの瞬間に時が止まりました。
しかし、そのおかげで私たちと大切な人の心が永遠につながったというのはおそらく事実でしょう。
考えてみれば、あの時以来心が離れたことなんてありません。
そしてそのことは間違いなく、私にとって前向きに生きるための力を与えてくれています。
みなさんだって同じではないでしょうか。

 

 

大切な人は、私たちの心の中にいつまでも変わることなくいてくれます。
そう、それはまるでこの映画のアデラインのように。
私にはそれがただただ嬉しく、そんな大切なことを改めて気付かせてくれたこの映画にとても感謝しています。

 

 

 

最後になりますが、ひとつだけ。
ストーリーの関係上あまり印象に残らなかったかもしれませんが、アデラインも死別を経験しています。
個人的には、その時のつらさや苦しさが、その後のいろいろな場面で優しさとなって現れているような気がしました。
そんなことを考えながらもう一度観てみたら、よりこの映画が身近に感じられて好きになるかもしれません。
他にもいろいろと感じることはありましたが、今回はこのぐらいにしておきます。

 

 

 

 

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