大切な人を亡くしてからというもの、長い間いろいろなことを考えました。
いつか会えないかな…とか、あの日に戻れないかな…とか。
でも、どれだけ考えても何も起きないし何も変わらないんですよね。
そういったことを考えると、もし今の状況に苦しんだり悩んでいたりするのであれば、何かを変えなければいけないのでしょう。
ただ、何かを変える前に、今の苦しい状況を作り上げているのものが何なのかということをきちんと考えておく必要があります。
そしてそれはおそらく、以下の2つということになるのでしょう。
「起こった事実」と「それについて考える自分」
この両者が組み合わさって、今の苦しい状況が作り上げられているはずです。
では、この両者について考えてみるとして、いったい何を変えなければいけないのでしょうか。
答えは明白です。
起こった事実は変わりません。
何があっても、いくら願っても、どれだけの時間が経過しても…
となると、変えられるものはひとつ、そのことについて考える自分だけです。
「起こった事実をどう考えるか」
それが今の自分を苦しめている要素の中で唯一変えられるものですから、やはりそれを変えるしかありません。
特に、今の状況から抜け出したいと考える方や、いつまでもこんな自分でいたくないと考える方、そして、人生を少しでも前に進めたいと考える方などは、きっとそうするべきなのでしょう。
幸いなことに、考え方というものは変えられます。
簡単なことではないとはいえ、変えられるものであることに間違いはありません。
そのためにはきっかけが必要なのか、それとも時間が必要なのか…
こういった部分は人によって異なるところでしょう。
ただ、その変化の訪れが早ければ早いほど苦しみからも早く解放されるでしょうし、それはすなわち、残りの人生をより長く有意義に過ごせることを意味してもいます。
なお、苦しんだままでいいというのであれば、もちろん何も変えなくていいでしょう。
強制されるようなものではありませんので、好きにすればいいと思います。
最後になりますが、こういったことを書くと、頭ではわかっているんだけど心が…という方が少なからずいらっしゃいます。
ただ、それはすこし違うのかなと個人的には考えています。
心のせいにしているだけで、おそらく頭でまだわかっていないのでしょう。
つまり、まだ考え方が変わっていない段階にいるだけだと思います。
なにせ、心は頭の中にあるものですから。
かといって心配する必要もありません。
誰もがその道を通って行くはずですから。
いずれにしても、多くの人が苦しみから解放され、心穏やかな日を過ごせることを願っています。
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