亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

悲劇のヒロイン症候群

 

悲劇のヒロイン症候群

この言葉を聞いたことがありますか?
ザックリ言うと、悲劇のヒロインを演じたがるという一種の病気みたいなものです。
一応、こちらのページが詳しいので、気になった方は参照してみてください。

 

https://onescene.me/articles/4781

 

私が思うに、これを読んで多くの人が何かを感じたことと思います。
現在の自分自身に心当たりがある方もいれば、周囲の人間に心当たりがある方、以前の自分がそうだったという方なども実は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、記載されているとおり、悲劇のヒロイン症候群の当の本人には自覚がないことも多いので、ご自身に心当たりがあるという方は実際にはあまりいらっしゃらないのかもしれません。

ちなみに私も、死別直後はもしかしたらこんな状況だったのかもしれません。

なお、お読みになってわかるとおり、ここでは対処法などについても触れてくれています。ただし、これは周囲の人間が悲劇のヒロイン症候群と思われる人間に対処するための方法であり、本人の対処法というわけではありません。

さて、その周囲の人間の対処法ですが、「基本的に相手にしないか、相手をするにしても適当に」といった感じで書かれています。
ですから、逆に言うと、自分の不幸話をした時に周囲の人間が適当にしか聞いてくれないという不満を持っている方は、悲劇のヒロイン症候群に該当している可能性があるのかもしれません。

では、本人の対処法、つまり治療法はあるのかというと、これについてはサラッとしか触れられていません。しかも非常に残念なことに、「本人が気付かない限り治る見込みはない」と結論付けられています。
となると、本来なら諦めるしかありません。

でも、よく考えてみてください。
私たちは、ここで諦めてしまっていいのでしょうか?
果たして、この記事を読んで納得するだけでいいのでしょうか?

というのも、この記事の中で描かれている「ヒロインを取り巻く周囲の人間」は、死別経験者ではありません。

一方で、死別に関連する世界では、悲劇のヒロインの周囲にいる人間も基本的には死別経験者です。
つまり、悲劇のヒロインの周りを、「悲しみに沈み、非常に傷つきやすく、なおかつ誰かに頼りたいと考えているような人間」が取り囲んでいるわけです。
こんな精神状態ですから、悲劇のヒロインの話を適当に聞き流したり、はねのけたりすることはなかなか難しいでしょう。
それどころか、無防備で非常に影響を受けやすい状態であると言えるため、マイナスの影響を大いに受けてしまう可能性があります。

「感情や考え方は伝染する」
これは有名な話であり、言うまでもなくマイナスの感情や考え方も伝染します。

誤解しないでほしいのですが、悲しみを共有することは大切なことですし、誰かに話を聞いてもらうことも重要です。しかし、マイナスの影響を受けて闇に引きずり込まれるようなことがあってはなりません。
ですから、いま自分がどのような人間を相手にしているのかについては、よく考える必要があります。

それと並行して、悲劇のヒロイン症候群というものが存在することや、そういった人間に近づかないようにすることを心がけていれば、マイナスの感情に捕まってしまうことを少しは避けられるのではないでしょうか。

ちなみに、どういった人間と付き合うか迷ったら、また、どういった人間に話を聞いてもらうべきか迷ったら、その時は、自分ならいつかこんな人になりたいと思えるような人を選ぶといいでしょう。自分で納得できるだけでなく、将来はその人のように立ち直ることができるでしょうから。

なかなか難しい話ではありますが、無用な不幸はできるだけ減らしたいものです。

 

 

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