亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

環境で人は変わる

 

「環境で人は変わる」

これは有名な話ですし、おそらくみなさんもご存知のことでしょう。
多少言い方を変えれば、環境によって人は左右されると言うこともできます。

では、この環境は変えられるのでしょうか?

 

答えに行く前に少し補足しておきます。この場合の環境を変えるとは、今いる環境を自分に合うように変えるという意味ではなく、何種類かある環境のうち、自分をどこに置くか選ぶということです。

 

では答えですが、もちろん変えられます。

とりあえず例を挙げてみましょうか。

 

  • 引っ越す
  • 転職する
  • 付き合う人間を変える
  • 遊ぶ場所を変える
  • 観る番組を変える

 

ここで挙げたのは簡単に思いつくようなものばかりですが、どれも大人であれば自分の意志でできることです。
ちなみに、もし想像した中に変えることができないと感じるものがある方は、本当にそれが変えられないのかもう一度考えてみてください。おそらく思い込んでいるだけだと思います。
たとえば、家や会社などは変えられないと思い込んでいる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、簡単には変えられないというだけで、変えようと思えば実際にはどうにでもなることです。

というわけで、環境は自分で変えることができます。

そうなると、環境で人は変わり、なおかつその環境も自分で変えられるということになります。
これがいったい何を意味しているかわかりますか?

それは、なりたい自分になれるということです。

もちろん、環境を変えることに加えて多少の努力は必要となります。しかし、その努力さえできれば、環境を変えないまま努力するよりもはるかに大きな効果が期待できるはずですし、なりたい自分になれるはずです。
それほどまでに環境は大きく後押しをしてくれます。

そう考えると、死別に苦しんでいる方も、なりたい自分になれるように自分のための環境を選ぶことが大切かもしれません。

たとえば、死別直後で悲しみに打ちひしがれている時期は、同じような人間が集まる環境に自分を置くことで、話を聞いてもらうことや悲しみを共有してもらいやすい状態を整えてあげることが大切でしょう。
もし環境を変えないままであれば、さまざまな人間が入り混じった一般社会で、自分の話を聞いてくれる人間を必死に見つけなければいけませんし、多くの人間の中から悲しみを共有してくれるような相手を探さなければいけません。
そんなことでは、目的を達成するまでの間に相当な回数傷つけられることになるでしょうし、それが嫌になってますます自分の殻に閉じこもってしまうことだって考えられます。

それと同様に、立ち直りたいという思いを持っている方や、立ち直りたいと思える時期が来た方は、立ち直った経験がある人間や前向きな人間が集まる環境に自分を置いてあげるべきでしょう。
これも、自分のために環境を変えるということです。
この場合も、もし環境を変えなければ、当然周囲には悲しみに沈んでいる人間が多いままであり、そういった状況で前を向こうとするのは、やはりかなりの労力が必要になるはずですし、力尽きる可能性だって考えられます。

このように、時期や状況に応じて環境を変えるということは非常に大切だと思います。

もっとも、死別後の混乱した頭でこのようなことを冷静に考えるのは難しいかもしれませんので、いろいろなブログなどを参考にしたり、死別経験者に話を聞いてみたりするのも手かもしれません。

ただし、もし誰かに話を聞くのであれば、その中には立ち直った人間も必ず含めておいたほうがいいと思います。
なぜなら、あなたの最終目標は「立ち直る」というところにあるはずだからです。
そしてこういった人間に相談してみれば、きっと今のあなたの状況に合ったアドバイスをもらえることでしょう。



さて、ここまでは「なりたい自分になるために環境を変える」という話をしてきたわけですが、一点気にしておかなければいけないことがあります。
それは、自分で環境を変えられるということは、逆に言うと今現在の環境を選んでいるのはあなた自身に他ならないということです。
それはつまり、すべてがあなたの責任とも言えるということです。

どうしても環境のせいにしたくなる気持ちもわかりますが、この点は忘れないようにしたいものです。


こういった話をいろいろ考えていると、結局は「自分で自分をコントロールする」という話に行きつく気がします。
これは非常に難しいことですが、たとえ死別で傷ついて前後左右がわからない状況であってもなお、大人にはそういったことが求められているようです。

言うまでもありませんが、当時の私は自分をコントロール出来ていませんでしたし、感情に任せて日々を過ごしてしまいました。
その結果として、立ち直るまでにかなり遠回りをしたように思います。

自分で自分をコントロールするかどうか、これはきっといくつかある大きな分岐点のうちのひとつなのでしょう。
今思えば、私にとってそこが一番の堪えどころだったのかもしれません。

みなさんが当時の私のようにならないことを願っています。

 

 

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