「悲しみを知ると人に対して優しくなれる」
おそらく、みなさんもこんな言葉を聞いたことがあるでしょう。
私自身、大切な人との死別を経験してからかなり優しくなった気がしますので、この言葉はあながち間違いではないと思っています。
また、決して間違いであってほしくないと思えるほど素敵な言葉であるとも思っています。
ただ、この言葉に当てはまらない人間を多々目撃するのは、私の気のせいなのでしょうか…?
皆さんご存知のとおり、大切な人との死別は人生でもっとも悲しい出来事です。
だからこそ私は、「大切な人を亡くした人が一番の悲しみを知っており、それゆえに一番優しいはず」と考えています。
もちろん、これはあくまでも私の仮説であり、希望と言ってもいいのかもしれません。
しかし、現実に目を向けてみると、死別経験者はなかなか攻撃的です。
特に、死別を経験していない人間や、幸せな人間に対しては「これでもか」というぐらいに…
間違えないでほしいのですが、全員がそうだと言っているわけではありません。
たぶん、ごくごく一部の人間の言動が目立ってしまっているだけなのでしょう。
そうでなければ悲しすぎますし、心からそうであってほしいと思います。
ちなみにどんな死別経験者かというと、以下のような感じです。
- 未経験者が励ましのつもりでかけた言葉に対して頭にきている死別経験者
- 未経験者が良かれと思ってとった行動に対して「ぶん殴ってやりたい」などと言っている死別経験者
- 幸せな人を見て、あの人たちも同じ目にあえばいいのにと言っている死別経験者
- 幸せな人に対して大いに妬んでいる死別経験者
みなさんも、こういった死別経験者を目撃したことはありませんか?
結構頻繁に目にする気がするのは私だけですかね?
実際にこういう方を目撃してしまうと、私的には「あれ?」って感じです。
いえ、正確に言うならドン引きです。
そしてこう思います。
「全然優しくないけど大丈夫? というより、むしろ攻撃的なんだけど…」
いったいどうしてこんなことになるんでしょう…?
だって考えてもみてください。
もし仮に未経験者をやり込めたとしても何が楽しいのかさっぱりわかりませんし、幸せな人を妬んだって当然のように何も生まれません。
そんなことより、もし未経験者にあれこれ言われたのだとしたら、自分自身が死別を経験してどう感じているのかといったことを教えてあげればいいだけの話です。
そしてついでに、「自分みたいに後悔しないように、あなたも愛する人を大切にしたほうがいいよ」ってアドバイスをしてあげればいいんです。
こういった行為こそが優しさと言えるのではないでしょうか。
にもかかわらず、そういった人間を攻撃したり、「経験してないヤツは口出しするな」と一方的に言ってしまったりするのは、あまりにも幼稚な気がします。
確かに、死別を経験して気が滅入っているのはよくわかります。でも、他人に刃を向けるのはやっぱりおかしな話ですし、相当おかど違いな行動だと思います。
死別を経験したからこそ誰に対しても優しい人間になりたいものですし、もし「死別経験者にしかわからない」といった類の発言をしたいのであれば、なおさらそれ以外の人間に対して大人であるべきだと思います。
もう一度だけ書いておきます。
「悲しみを知ると人に対して優しくなれる」
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