「後悔する」「後悔が残る」「悔いが残る」
悔やむという行為ひとつとっても、いろいろな表現があります。もっとも、それぞれの細かな違いまではわかりませんし、それをここで論じるつもりもありません。
ただ、大切な人を亡くした場合、少なからず後悔するということだけはよく理解しているつもりです。
あの時ああしておけばよかった、なんであの時あんなことをしてしまったんだろう、どうしてあの時あれができなかったのだろう…
少し考えただけでも、いろいろなことが思い浮かびます。おそらく、みなさんにも思い当たることがあるのではないでしょうか。
では、私たちはこの後悔を活かすことが出来るのか?
それはもちろん、できるはずです。
家族や身近な人間、さらには今後新たに出会うかもしれない大切な人などに対して、自分の経験した後悔を踏まえて接することは、後悔を活かすことと言えるでしょう。ちなみにそれは、人に対してより優しくできたり、より思いやることができたり、といった形として現れることになるのだろうと思います。
また、それとは別に、後悔しないための方法を他人にアドバイスするということも、後悔を活かすひとつの形と言えるでしょう。
ちなみに私であれば、「愛する人との1分1秒を大切にするべき」とアドバイスします。
なぜなら、私自身が、「交際相手ともっと長い間一緒にいることができたはず」ということを後悔しているからです。それは、交際相手があの時亡くなっていなければという意味ではなく、亡くなるまでの間にもっと一緒にいるための努力が出来たはずという意味です。
自分のしたいことを優先してしまったことや、友人との時間を優先してしまったこと、病院の面会時間を気にしてしまったことなど、今思い返してみてもいろいろと後悔することがあります。
当然、亡くなってからでは取り返しがつきませんし、やり直すこともできません。
ですから、大切な人がいる方には、1分1秒を大切にしてほしいと思うわけです。
でもよくよく考えると、後悔する人はどのような状況になっても結局後悔するんですよね…
愛する人とどれだけ一緒にいたとしても、どれだけ愛情を注いだとしても、やっぱり後悔するんです。そういった考え方をしているわけですから…
こういった人間が後悔しなくて済むようになるためには、誰かに対して何かをする必要があるわけではありません。自分の考え方を変えることが必要なんです。自分がその時にとった行動がベストであると思えるようになることが必要です。そうでない限り、いつまでも後悔し続けることになります。
なお、後悔に意味がないと言っているわけではありません。後悔があるからこそ次はそうならないようにと努力できるのでしょうし、後悔があるからこそ他人に優しくできるのかもしれませんから。
ただ、短い人生のなかで後悔を抱えたまま生きていくのは非常につらく苦しいものです。だからこそ、考え方を変えて、できる限り後悔をせずに済むようになってもらいたいものです。
そのせいか、私の後悔も以前よりはだいぶ和らいだ気がします。
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