亡き人に会うために

大切な人を亡くされた人へ|前を向いて歩いていくためのヒントと故人に再び会うための方法を考えるブログ

死別経験者が気を付けるべきこと②

 

今回は、「死別経験者が気を付けるべきこと」について書きます。

(念のためお伝えしておきますが、私も死別経験者です)

 

 

ご存知のように、よほどの人物でもなければ後世にまで名が残ることはありません。
これは当たり前のことです。

では、あなたの大切な人はどうでしょうか?
果たして、あなたの大切な人は後世に語り継がれるでしょうか?

おそらく、なかなか難しいでしょう。
それどころか、数日、数週間、数か月、長くても数年で忘れられていくことになるのではないでしょうか。
「え? そんな短い期間で?」と思われるかもしれませんが、そんなものです。
そもそも、全員と言っていいほど多くの人間は、「あなたの大切な人がこの世にいたこと」すら知りません。

こういったことは、大切な人をいつまでも想っていたい私たちにとってはとても衝撃的なことですが、同時にしっかりと覚えておくべきことだとも思います。
つまり、故人を知っているというだけでも実は珍しいことであり、100%と言っていいほど多くの人は故人を知らないということ、また知っている人であってもすぐに忘れてしまうということです。


では、次にあなた自身のことを考えてみましょう。
そうです、大切な人を亡くして悲しみに暮れ、今も苦しんでいるあなたのことです。

・いったいどれほどの人が、あなたのことを知っているでしょう?

・いったいどれほどの人が、あなたが死別で苦しんでいることを知っているでしょう? 

これも同じです。
ほとんどの人が知りません。 
たとえあなたの頭の中が苦しみでいっぱいで、誰もがそのことを知ってくれているような気になったとしても、実際は誰もそんなことを知らないのです。


ここまで、故人とあなたがどれほど知られていないか、また、覚えられていないかということについて触れてきましたが、私はなにも、故人を傷つけるためにとか、あなたを悲しませるためにこんなことを書いているわけではありません。

その逆です。

故人が傷つけられることを防ぐために、そしてあなたが傷つくことを防ぐために、こういったことを覚えていてもらいたいんです。

ほとんどの人が故人のことを知らない、もしくは忘れている

  • このことを理解できていれば、故人に対する見当はずれのコメントの理由がわかるので、傷つけるつもりではなかったことに気付くことができるでしょう。
  • このことを覚えていれば、故人を粗末に扱われたような気分になることも、バカにされたような気分になることもないでしょう。当然のことながら、故人の尊厳そのものが傷つけられることなどもありません。

 

ほとんどの人が「あなたが死別したこと」や「死別に苦しんでいること」を知らない、もしくは忘れている

  • このことを理解できていれば、友達があなたに平気で声をかけてくる理由もわかりますし、心無い言葉で傷つく必要がないこともわかるでしょう。
  • このことを覚えていれば、死別で苦しむあなたを他人が戸惑いの目で見てくる理由がわかりますし、いつまでも悲劇のヒロインとして扱ってもらえない理由もわかるでしょう。

 

このように、自分と世間とのギャップをきちんと理解していれば、大切な人を傷つけられなくて済むばかりか、あなた自身も傷つかなくて済みます。
また、何かを言われた反動で周囲の人間を傷つけてしまうこともありませんし、それが原因であなたのまわりから人が減っていくようなこともありません。


愛する人のことをしっかりと想い続けるためには、あなたが穏やかでいられる環境が大切です。
そのためにも、世間とのギャップについてはきちんと認識しておきましょう。 



ちなみに、今まで書いてきたことすべてを覆す方法がありますので、一応書いておきます。
それは、あなたの大切な人のことを全員に知ってもらい、忘れさせないようにするということです。
圧倒的なパワーと圧倒的な配慮が求められることは間違いありませんが、 もしこれが実現できれば、みんながあなたの大切な人のことを知り、その人が亡くなってしまった悲しみを知ります。
そして、そばにはいつもあなたがいたことや、だからこそあなたが苦しんでいるということもきっと理解してもらえるでしょう。

この場合、世間とあなたとのギャップは限りなく小さいものとなり、みんなで故人のことや悲しみを共有することができるはずです。
このような環境もまた、あなたが穏やかでいられる環境と言えるのかもしれません。

 

 

故人が忘れられていくことや故人が知られていないことをきちんと認識しておくか、それとも、故人が忘れられないように、また、故人を知ってもらうように努力し続けるか…
どちらの方法を選ぶかはあなた次第です。
いずれにしても、あなたが穏やかな気持ちでいられることを願っています。

 

 

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